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SEIANOTE

成安で何が学べる?
どんな楽しいことがある?
在学生の制作活動から卒業後の活動までを綴る
「SEIANOTE(セイアンノート)」です

ABOUT

在学中、夢中になったことが今の仕事につながっている

INTERVIEW

卒業から3年目

在学中、夢中になったことが
今の仕事につながっている

2015年度にイラストレーションコースを卒業し、2016年4月からファンシーグッズの企画・デザイン・製造・販売を行う雑貨メーカーに入社した東海遥香さん。デザイナーとして一歩を踏み出してから3年目、学生時代の活動がどのように仕事に結びついたのでしょうか?

東海遥香さん

デザイナー

1993年、京都府生まれ。京都市立銅駝美術工芸高等学校 ファッションアート科卒業後、成安造形大学 イラストレーション領域に入学。2016年4月より、株式会社カミオジャパンに入社。


ファッションから絵本、そしてイラストへ
今の仕事に通じるターニングポイントとは?

Q.01

現在、どんなお仕事をされていますか?

勤務している株式会社カミオジャパンは、小中学生向けのファンシー雑貨メーカーで、文房具やキャラクターグッズをデザインしている会社です。私はデザイン課のなかでノートの柄など、文房具のデザインをすることもありますし、キャラクターのデザインを制作することもあります。


株式会社カミオジャパンの人気オリジナルキャラクター「いーすとけん」(左/右上)と「もちもちぱんだ」(左下)。大先輩が生み出したオリジナルキャラクターたちは、東海さんの憧れでもあり、目標でもある。
Q.02

入社して3年目、これまでの仕事のなかで印象に残っていることは?

入社1年目のときに、自分が制作したデザインが採用されて商品になり、店頭で見つけたときは本当に嬉しくて。勤務年数に関係なく、良いものが出せれば、採用してもらえるのでやりがいを感じています。
逆に、自分が「いいな」と思って描いたものが、全然採用されなかったりすることもあるので、そういうときは悔しいですね。先輩のイラストを見て分析したり、市場調査をしたり、リサーチをして描き方を変えてみたり、まだまだ試行錯誤の連続です。


Q.03

高校ではファッションアート科を卒業されていますよね。どうしてイラストレーションコースに入学されたんですか?

高校生のときは、自由な発想で創作コスチュームのような衣服をつくっていました。全然イラストを描いたりはしていなかったんです。高校3年生のときに、ずっと絵本が好きだったこともあって「絵本に関わることがしたいな……」と思って、色々と大学をまわったりしていました。そのなかで成安はイラストに力を入れている印象を受けて、志望しました。


就職活動用につくったポートフォリオを3年ぶりに開いた東海さん。「懐かしい。こういうのもつくってましたね」と、作品がびっしり詰まったページをめくる。

3年生のときに課題で制作した絵本『しろくまレストラン』。ストーリー、構成、キャラクターまですべてを自分で考えて全20ページの絵本が完成した。


Q.04

卒業してから絵本の方向に進もうとは思わなかったんですか?

イラストレーション領域の教授・MON先生(エッセイコミック・イラストレーター・翻訳家)の授業で、イラストからグッズを制作したり、イラストから広がる仕事についてお話を伺ううちに、それまでは「イラスト=1枚の絵」というイメージだったのが、「イラストにはもっといろんな可能性や広がりがあるんだ」と知ったんです。「もっと自由につくっていいんだ!」と感じて、そこからイラストを使ってグッズを制作するようになりました。3年生になると、自由に制作できる機会も増えて、シルクスクリーンの工房(版画ラボ)にこもってトートバッグをつくったり、自主的に制作している時間が楽しくて。
就職を考えたときに、私は大学でずっと絵を描いていて、デザインを専門的にやっていたわけではないからデザイン会社に就職しても、できることがなさそうだなと思ったんです。色々と会社を調べるなかで、カミオジャパンは自分がやりたいことを仕事にするイメージがしやすかったんです。だから他社に就職することは、あんまり考えていなかったですね。


在学中に制作したものでいちばん思い入れのある作品「かくれんぼ」(2014年12月制作)。森の茂みに隠れた恥ずかしがり屋のキリンのイラストをシルクスクリーンで布にプリントし、ワンピースやバッグ、靴下などに展開。


つくることを思いきり楽しんだ
グッズ制作と展示

Q.05

在学中、自主的な活動はどんなことをしていたんですか?

大学祭の実行委員で仲良くなったプロダクトデザインコースの友達と一緒に、自分たちでつくったグッズを学内のギャラリーで雑貨屋風に展示したり、東京ビッグサイトで開催されている「デザインフェスタ」に友達やゼミで出展したり、高校時代の友達と京都のギャラリーでグループ展をしたりしていました。当時はまだ将来のことをそこまで考えていなくて、展示や出展をしたときにいい反応をしてもらえると、やっぱり嬉しいし、つくることを楽しんでいました。


学内のギャラリーで友人と開催した『雑貨展 ぴろーかい』(2014年6月)。「学内では、平面の絵やイラストを壁に飾る展示が多かったので、もっと普段自分たちがつくっているものを見せても面白いんじゃないかなと思って」と東海さん。
Q.06

卒業して振りかえったとき「成安で良かったな」と思うことは?

高校生のときに、オープンキャンパスでほかの大学にも行ってみたんですけど、規模が大きくて、人数も多くて、私にはにぎやかすぎるな……と思ったんです。あんまりみんなでワイワイするタイプではないので(笑)。成安はいい意味でこじんまりしていて、施設も充実していたし、静かで制作に集中できたところが良かったですね。思う存分大学を利用したので、在学中にやれることはやりきった感があります。


卒業制作展では、封筒やランチトート、高校時代に衣服を制作した経験を活かしてパンクッションを制作して発表。


好きなことが仕事になると
違う世界が見えてくる

Q.07

在学中に制作していたことと、今のお仕事には通じるものがあると思いますが、“楽しんでやっていたこと”が“仕事”になったとき、どんな変化がありましたか?

やっぱり、自分の好きなものだけではダメで、キャラクターを考えるときもサブキャラクターや世界観、ストーリー性も重要だし、加えて、すでに市場に出ているキャラクターにはない新しいものでないと。子どもが好きそうなものは何だろう? 今みんなが夢中になるものは何だろう? と考えていく必要があると思います。
学生のときは「かわいい!」「面白い!」と消費者目線でしか見られなかったものが、今は「これはどういうターゲットに向けたものだろうか?」と、つくる側の目線で見られるようになりました。


Q.08

入社3年目、現在の目標は?

自分のキャラクターを生み出すことですね。オリジナルキャラクターに採用されるのは簡単なことではありませんが、せっかく良い環境にいられるのだから発想力をもっと鍛えて、より良いものを提案し続けたいと思います。